急性副鼻腔炎とは症状が出てから4週間以内のものを言います。
風邪の後に鼻水や鼻づまりが残る場合はこの病気が疑われます。
風邪の後に鼻水や鼻づまりが残る場合はこの病気が疑われます。
また、鼻風邪と思っていても診察をすると急性副鼻腔炎であることがよくあります。
症状
- 鼻づまり
- 鼻水
- 頭重感(頭が重く感じる症状)
- 顔面の痛み
- せき 痰
などの症状が特に強く出ます。
炎症がとても強くなった場合、副鼻腔からさらに深部の脳や眼の周囲に炎症が及び髄膜炎や視力障害などの重篤な症状となることがあります。抗生物質等の発達した現代ではまれですが、それでも時々報告がありますので注意が必要です。
かぜかな、と思っていても緑色や黄色の鼻水が出る、頬や眉間、目の周りが痛い、においがするなどの症状があれば早期に医療機関を受診されることをお勧め致します。

治療
治療の基本は原因となっている細菌に対して抗菌薬(抗生物質)を使用します。副鼻腔にたまった膿の排泄を助ける去痰薬(痰切りの薬)も併用します。
また、痛みが強い場合には消炎鎮痛剤等を処方することもあります。
また、痛みが強い場合には消炎鎮痛剤等を処方することもあります。
通常、治癒には2~3週かかることが多いです。また、自分では治ったように思っていても実はくすぶっていて慢性化してしまうこともあります。
そのため自己判断で内服や通院を中止せず、医師の指示があるまで治療を継続する必要があります。
クリニックでの処置としては
鼻水の吸引や洗浄を行った上で、鼻から霧状の薬剤を吸入し副鼻腔に薬剤をいきわたらせる
ネブライザーによる治療を行います。ネブライザーは一般に週3回以上が推奨されています。
ネブライザーによる治療を行います。ネブライザーは一般に週3回以上が推奨されています。