今シーズンより、鼻に噴霧するタイプの経鼻ワクチン「フルミスト」が認可され使えるようになりました。
アメリカや欧米では以前から使われているのですが、国内で承認され本格的に使われるのは今年からです。以下をよくお読みいただいたうえで希望の方は予約をお願いします。
「フルミスト」について
・鼻に噴霧するので、注射不要です。痛くありません。
・1回の投与で終了します。(12歳以下の人は注射だと2回必要です。)
・2歳から19歳未満の方が対象です。
・以下の方は接種できません
・妊娠中 ・免疫不全の病気がある、もしくは周囲に免疫不全の病気の方がいる
・ステロイド、免疫抑制剤、アスピリンを内服中 ・重症喘息 ・けいれん
・ゼラチンアレルギー ・人工内耳装用
・鶏卵・鶏肉アレルギー
・注射は不活化ワクチンですが、フルミストは生ワクチンです。つまり、弱毒化したワクチンであり、軽いインフルエンザにかかった状態を作ることで免疫がつくようにします。そのため、接種後に軽いかぜ症状が出る可能性があります。免疫力の低下した方には接種できません。
国内で行われた臨床試験で報告された副反応の発現頻度は、多い順に鼻水(59%)、せき(27%)、のどの痛み(18%)、発熱(6%)、食欲低下(5%)です。
・また生ワクチンのため、ワクチンウイルスにより実際にインフルエンザを発症(=インフルエンザ検査で陽性)したり、周囲に感染させてしまったりする可能性があります。国内での臨床試験では、608人中11人(1.8%)が投与後インフルエンザと診断されたとのことです。そのため、周囲に免疫不全の方がいる場合は接種しない方がよいと考えられます。
・鼻に直接噴霧するため、鼻の奥やのどの粘膜の表面にIgAというタイプの抗体ができます。そのため注射よりも感染予防効果が高いといわれています。
・注射ではワクチンによる免疫のある期間は4か月程度と考えられていますが、フルミストは1年近く効果があるといわれています。
以上、ご理解の上、希望される方はネット予約、もしくは来院時にお申し出ください。
今シーズンは入荷量が少なく、早期の終了となってしまう可能性もありますのでご了承ください。