インフルエンザの症状
・38度を超える高熱・のどの痛み
・せき
・全身のだるさ(倦怠感)
・筋肉痛や関節痛
・頭痛
などの症状があります。
重症化すると、インフルエンザ脳症や、重篤な肺炎に進行することもありますのでインフルエンザが流行しているシーズンに高熱が出た場合は早めに医療機関を受診しましょう。
インフルエンザの検査
一般的に、発症から半日ほどたつと検査で検出できるようになります。最近の検査の精度はあがっており、発症3時間くらいから検出できる場合もあります。鼻の突きあたりの、のどとのつなぎ目に当たる上咽頭という場所の液を綿棒で採取します。耳鼻科医がまさに得意としている検査です。結果は5分ほどで判明します。
※当院では適切な防護策をおこなったうえで検査を行っています。
インフルエンザの治療
主な治療は抗インフルエンザウイルス薬の使用です。このお薬は発症から48時間以内に投与することで、ウイルスの増殖を抑え症状の緩和を早めたり、ウイルスが排出される量を減らしたりする効果が期待できます。
その他に、症状を抑えるために、解熱剤や、せきどめ、痰切り(去痰剤)などを必要に応じて処方します。
抗インフルエンザウイルスは飲み薬や吸入薬があります。
最近のものはたった1回の使用で効果が得られるものもあります。それぞれ飲み方が異なりますので、医師の指示をしっかり守るようにしてください。
また、小児や10代の未成年の方で、
・突然走り出す
・飛び降り
・話しかけても反応しない
・うわ言を言う
などの異常行動が報告されています。特に男性に多く、発症2日目までに多いと言われています。
以前はインフルエンザの薬の副作用が疑われていましたが、これらの薬を使用しない場合でも異常行動が起こることがあり、現在ではインフルエンザそのものの症状と言われています。
ですので、家では1人にしない、窓やドアはしっかり施錠しておく、可能であれば1階に寝かせるなどの配慮が必要です。
治療とは異なりますが、インフルエンザはワクチンの接種で感染を防いだり、発症しても症状が重症化しづらいなどの効果が期待できます。
当院ではインフルエンザワクチンの接種を毎年行っています。例年10月中旬からの開始となります。
インフルエンザの原因
インフルエンザウイルスに感染することで発症します。主に流行するのはA型とB型です。
それぞれの型にも様々な種類があり、その年によって流行する型が変わります。
流行する前の10月~11月上旬にワクチンを接種し、流行している間はマスクをしたりしっかりとうがい手洗いをしましょう。