新型コロナ後遺症治療について

新型コロナ後遺症治療について

神谷耳鼻咽喉科ではBスポット療法や漢方を含めた新型コロナ後遺症治療を行っています。

コロナ後遺症とは

新型コロナウイルス感染症の療養期間が終了した後も特定の症状が続く状態をコロナ後遺症と呼ばれています。
新型コロナウイルス感染症そのものが新しい病気ですのでコロナ後遺症もわからない点が多いのですが、WHO(世界保健機関)によると新型コロナウイルスに感染した後2か月以上継続するもの、と定義されています。

また自宅療養終了後数週以内の鼻やのどの不調、咳などについてはまだ後遺症とはいえませんが、多くの場合当院で対応可能です。

コロナ後遺症の症状

海外からの報告で多いのは、
倦怠感(40%)
息切れ(36%)
嗅覚障害(24%)
不安(22%)
咳(17%)
味覚障害(16%)
抑うつ(15%)
などです。

・女性に多い
・41歳から64歳の年齢層に多い
・重症度が高いほど後遺症の頻度も高い

という特徴が認められています。

当院での治療対象となるのは耳鼻咽喉科領域の症状である
・嗅覚や嗅覚の異常
・咳
・喉の痛み

など、鼻やのどに関連する症状です。

コロナ後遺症の治療

当院は嗅覚、味覚、咳、のどの痛みなど鼻や喉に関連する症状に対して症状の緩和を目的とした治療を行います。
わからないことが多いコロナ後遺症とその治療ですが、それぞれの症状を個別に考えると治療のガイドラインや基本となる治療方法がありますので、それらに則った治療を行います。

嗅覚障害

嗅覚の状態を確かめる検査や鼻の状態を内視鏡検査で確認します。
嗅覚障害に対する治療としては点鼻薬を用いて鼻の奥にある嗅覚神経にステロイド剤を届ける治療があります。
ビタミン剤、漢方薬の投与も行うことがあります。

また、コロナ後遺症と思っていても副鼻腔炎を発症しておりそれが原因でにおいを感じなくなっている場合もありますのでそのような場合はCTによる副鼻腔の検査を行い診断します。

味覚障害

一般的に亜鉛不足があると味覚障害を起こしやすいのですが、コロナ罹患後の方も亜鉛が低値であることが多いと言われており、血液検査で亜鉛の値を確認し、低値であれば亜鉛補充の薬を投与します。

咳、のどの痛み

咳やのどの痛みを引き起こす病気が無いか内視鏡を使って患部を確認します。
コロナ後遺症がある方にBスポット療法を行ったところ症状の改善が見られた、という報告がありますのでコロナ後、のどの症状でお困りの方にはBスポット療法も含めて治療を進めていきます。