慢性中耳炎

慢性中耳炎

急性中耳炎が治癒せずに炎症が続いて慢性化したものです。
何度も中耳炎を繰り返すことで鼓膜に穴があいたまま(鼓膜穿孔)になってしまい、菌の感染がおこって耳だれを繰り返します。聴力も低下しています。

慢性中耳炎

正常の鼓膜

慢性中耳炎

慢性中耳炎の鼓膜。鼓膜の下半分に穴があいた状態になっています。

慢性中耳炎

慢性中耳炎の鼓膜。鼓膜に穴があり、細菌感染も起こして周囲の赤みと耳だれがあります。

慢性中耳炎の症状

・難聴
・耳だれ

鼓膜に穴が開いているため、中耳に菌が入りやすく耳漏を繰り返したり、音の内耳への伝わりがわるく聴力も低下します。
鼓膜に穴が開いているため水泳などで水が入ったりすると症状が悪化します。

慢性中耳炎の治療

穿孔性中耳炎の場合
耳だれに対しては、洗浄や抗菌薬投与で耳だれが止まることを目指します。

鼓膜の穴(穿孔)についてはそのままでは閉じず、鼓膜の穴があるかぎり耳だれを繰り返す可能性があります。
鼓膜の穴を閉じるためには手術が必要です。
通常は病院に入院し、耳の後ろの部分を切開して顕微鏡で観察しながら中耳の状態を確認し清掃や、音を伝える耳小骨の組み換え、鼓膜の形成を行います。最近は内視鏡手術も行われつつあります。
2019年秋からは外来でも鼓膜穿孔治療薬「リティンパ」を用いた鼓膜穿孔閉鎖術が保険適用になり当院でも行っています。対象になるかどうかは鼓膜の状態によりますのでご相談ください。

真珠腫性中耳炎

鼓膜の奥に白い塊ができてだんだん大きくなり、周囲の組織や骨を破壊してしまう、特殊なタイプの中耳炎です。放置すると進行し聴力低下を起こします。さらには周囲を破壊することでめまい、顔面神経麻痺、脳炎などを引き起こしてしまうので通常は手術が必要となります。

この真珠腫と呼ばれる白い塊は、耳あかが変性したものです。鼓膜の凹みの部分にたまった耳あかが変性し真珠腫となり、鼓膜の奥にさらにたまっていって症状を引き起こしていきます。鼓膜の凹みが強い方(主に耳と鼻の空気の通り具合が悪いことが多いです。)は真珠腫ができないかどうか、もしできても初期で見つかるよう定期的な診察や清掃が必要です。

中耳炎の手術の後は耳垢がたまりやすく、また真珠腫の場合はかなり時間をおいて再発することがあります。
CTも含めた定期的なチェックをしていく必要があります。

急性中耳炎について